新年のご挨拶  会長 服部文男 

新年明けましておめでとうございます。
昨年は長引くコロナ禍、ウクライナ侵攻などに伴い、経済、食糧、エネルギー、軍事外交などで多くの問題が発生し、世界全体が不安定な情勢の1年でした。
日ロ交流協会は政治、外交などには関わらず日本とロシアの一般市民間で草の根交流を進めておりますが、昨年は残念ながらロシアでの民間交流は活動できませんでした。
しかし、国内での交流活動は皆様のご協力により、日ロ交流バスツアー、着物体験、いけばな教室、留学生等への書道教室、マトリョーシカ絵付教室、料理講習会、大学でのロシア関係の講演会などが開催でき、好評を得ることができました。
新しい企画では、在日キルギス大使館のご協力を得て、ミルラン・アルスタンバエフ前大使による講演会も開催でき、今後キルギスとの交流の足掛かりにしたいと思います。
2006年から続いています「ロシア文化フェスティバル IN JAPAN」はコロナ禍で開催延期になったプログラムもありましたが、昨年は「モイセーエフバレエ」舞踊団が27年ぶりに訪日公演するなどで多くの皆様から好評を得て、日ロの文化交流は続いていることに嬉しく思っております。
これまで在日ロシア連邦大使館で日ロ交流協会、日本・ロシア協会、日本対外文化協会共同主催で開催していました「新春日ロ交流のつどい」はコロナ禍のため、今年も開催延期となりましたが、「新春日ロ交流のつどい」開催にはご協力を頂いた在日ロシア連邦大使館のミハイル・ガルージン前大使をはじめ関係された皆様には心よりお礼申し上げます。
これからも日本における市民間の日ロ交流イベントとして「新春日ロ交流のつどい」の開催は重要と考えております。在日ロシア連邦大使館のご理解とご協力をいただき、引き続き開催できますようお願い申し上げます。
日ロ交流協会の今年の目標は、厳しい日本とロシア情勢におきましても、長年育んできた両国の市民間の交流を大切にし、できることから交流を深めていきたいと思っております。
厳しい情勢にありますが、日ロ交流協会の目的をご理解いただき、ご支援・ご協力をお願い申し上げますと共に、平和な幸多い年になりますよう祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせて頂きます。

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